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【コーヒー農園訪問】タイのチェンマイで収穫•精製処理•焙煎体験!

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こんにちは!

旅するバリスタTomokoです。

私がコーヒーの仕事に携わってはや11年。コーヒーに深く関わっていくうちに「いつかコーヒーの生産地へ行ってみたい」と自然に思うようになっていました。そして昨年12月、ついにその夢が実現しました!

今回はコーヒー農園訪問のため、タイのチェンマイへ行ってきて収穫・精製処理・焙煎体験をしてきたのでこの記事で紹介します。

 

タイのカレン族の村でコーヒー農園見学。収穫・精製処理・焙煎を体験!

タイで作られたコーヒーって飲んだことありますか?
コーヒーの生産国というと、ブラジルやコロンビア、エチオピアなど中南米やアフリカのイメージが強いですよね。なのでアジアであるタイでコーヒーが生産されていると知っている人はまだ少ないと思います。

コーヒーは赤道を挟む北緯25度から南緯25度のエリア(コーヒーベルト)で主に栽培されていて、タイもこのエリアに位置しています。なのでコーヒー栽培に適しているのです。

タイ産コーヒー豆はAmazonでも買えます!

 

チェンマイの山奥でコーヒー収穫体験!

チェンマイ市内から車で2時間ほど山の方へ行くと、昔懐かしい田園風景の広がるのどかなカレン族の村があります。到着後、ランチなど終えて早速コーヒーの収穫をしにコーヒーの木がなる山奥へ向かいました。

森林の中へ入っていくとそこには赤くなった実がついたコーヒーの木が至る所にあります。複数の品種のものが入り混じっていて、赤いのがティピカ種、オレンジがブルボン種、黄色いのがカティモール種だと教えて頂きました。

熟しているコーヒーチェリーを手摘みでひとつひとつ収穫していくのは想像以上にハードで、バケツいっぱいにするのは相当時間がかかりそうです。素人の私たちは3人揃って収穫してもおそらく数百グラムにしかなっていませんでした。
あくまでも「体験」なので説明を聞きながらのんびり作業していたのもありますが、ただ闇雲に収穫するわけでもなく、赤く熟した美味しそうなコーヒーチェリーだけを選別しながら摘んでいくのはそれなりの経験が必要なんだろうなぁと感じました。
きっと村の人たちは日々、その作業をしていて慣れているので手際よくこなしているんでしょう。

 

初めて見る!収穫したコーヒーチェリーの精製処理

収穫体験の次はコーヒーチェリーの果肉除去作業!今回収穫体験以上に私が興味のあった作業がここです。

収穫後のコーヒーチェリーにはいくつかの処理方法がなされて、それによって私たちが飲むコーヒーの味わいにバリエーションを与えてくれます。代表的な精製処理方法がナチュラルとウォッシュドです。

ナチュラルは収穫したコーヒーチェリーをそのまま天日干しで2〜3週間ほど乾燥させて、その後、果肉除去作業をしていきます。

ウォッシュドは収穫したコーヒーチェリーを水槽につけてフローター(欠点豆)選別をします。完熟した実は沈み、不純物や未成熟な実は浮くのでここで選別することで均一性があって質の高いコーヒー豆ができます。

その次にパルパーという機械を使ってコーヒーチェリーの外皮や果肉を除去し、その後再び水槽に浸けてミューシレージを取り除きます。そして乾燥棚に広げて1週間程度乾燥します。

今回は主にウォッシュドの処理過程をメインに見学することができましたが、この過程を実際に見れたことは私の中ですごく良かったです。コーヒー講座をする中で、精製処理方法についてお伝えもするのですが、実体験があるのとないのとではお伝えする際の信憑性が全く違うので。

 

コーヒーの焙煎

1日目は収穫体験と精製処理見学で終了し、2日目の朝にコーヒー焙煎を見学。焙煎自体は私も仕事で何度も経験しているので、新鮮!という感じではありませんでしたが、今の職場では焙煎はしていないので焙煎する時の音や徐々に香ってくる焙煎の香りが懐かしく思いました。

こちらで使用していた焙煎機はデンマークでデザインされ、台湾で製造されている最先端の小型焙煎機Aillioでした。コンパクトなサイズなのに高性能でコストパフォーマンスも良いらしくプロのロースターさんの間でも支持されているみたいです。

パソコンと焙煎機を繋げると、すでに焙煎プロファイルが記憶されているのでほぼ自動で焙煎していました。私が一番感動したのは、焙煎する時の煙とかチャフが出ることを気にしなくて良い焙煎環境!!(そこ!?笑)

なぜかって、通常は煙やチャフが出過ぎるとご近所迷惑になるので結構気を使います。でも、ここチェンマイの農家さんのご自宅のお庭の周りは大自然!フルーツを食べた時もそうでしたが、種も皮も焙煎で出るチャフもプラスチック以外のものは全部外に捨て良いそうです(笑)

 

カレン族の自然と共に生きるスローライフ

このツアーではコーヒー農園見学とは別に、カレン族の人の暮らしも見ることができます。カレン族お手製のお家にお邪魔して、部屋にある囲炉裏で火を起こして寛いだり、家畜の豚さんやニワトリと戯れてみたり。村の人たちもみんな親切で笑顔で接してくれていますが、カレン語のため全く何話しているか分かりません。(笑)それでも歓迎してくれている気持ちは伝わってくるもので、人間同士の繋がりってやっぱり「気持ち」なのだなぁと心温かくなりました。

 

滞在中に頂いたローカールフード紹介

1泊2日の農園ツアーの中にはお食事も含まれていて、農園のホストであるワットさんとそのご家族がカレン族の家庭料理を準備してくれました。

お昼に頂いたメニューはこちら。
ライス、お野菜が入ったスープ、ピリ辛の炒め物、ビーフン、ちまき(みたいなもの)、アボカド、フルーツ色々。辛いのが大好き!ってわけではないですが、ピリ辛の炒め物が美味しくてご飯がすすみました。ちまき(みたいなもの)は、見た目はちまき風なのですが、中身は甘い餅米?だったようでデザート感覚で頂きました。そして日本ではあまり見かけないグーズベリーがとても美味しかったです。

夜は外でBBQ。たくさんのお肉やお野菜を焼いて焼いて焼きまくり!至れり尽くせりで私たち参加者はとにかくひたすら食べていました。昼間は暖かくても、標高1200mくらいの山の中なので夜はけっこう寒かったです。BBQ中は火の灯りやライトがあったので気づきませんでしたが、暗闇に行って空を見上げると星がとてもきれいに見えていました。さすが大自然!

2日目の朝食はお粥、焼き魚、パプリカの肉詰め、ワットさんが淹れてくれたドリップコーヒー。チェンマイのスパイシーな食事や前日のBBQでちょっとお疲れ気味の胃にお粥がやさしくて沁みました・・・個人的に、今回頂いた食事の中で一番好きな味でした。魚も何の種類か分からなかったけど、日本の朝食に出てくる焼き鮭のような感じでした。

こちらで頂いた食事はほとんど自給自足で採れたもので野菜やフルーツは完全オーガニック!日本にいたら中々できない貴重な体験ですね。

 

Saphan Coffee の取り組みについて

今回のコーヒー農園見学ツアーを企画されているのは株式会社Saphanの代表・作田詩織さん。このツアーに参加するまで知らなかったのですが、元々はコーヒー事業をされているわけではなく、途上国の子どもたちの将来の選択肢を広げるため会社を立ち上げたと知りました。

そのツールとして、タイでも日本でも身近なコーヒーを活かして農園ツアーを企画したり、タイのコーヒーを知ってもらえるようコーヒー豆の販売活動をされています。
私も就労支援の仕事をしていた時にコーヒーをツールとして自立支援をしていた経験があったので、詩織さんの実現したいことに共感し、その行動力に感銘を受けました。

コーヒーについて無知だった詩織さんが、自力でタイのコーヒー農家さんと繋がり、ビジネスパートナーとして協力している。そんな彼らの背景を知り、実際に会ってお話ししていく中で私も自分が活動しているワークショップでも誰かの、何かの役に立てるようになりたいと考えさせられました。

Saphan Coffeeは今現在、日本に実店舗はありませんがオンラインでコーヒー豆やドリップバッグの購入が可能です!私も実際に飲んでみましたが、スッキリとして飲みやすい味でした。気になる方はSaphan CoffeeさんのWebサイトをご覧下さい。

Saphan Coffee online shop

 

まとめ

今回はタイのチェンマイでのコーヒー農園見学ツアーについて紹介しました。最後に今回のツアースケジュールと、行くにあたって準備しておくと良いものについてまとめておきます。

 

コーヒー農園見学ツアーのスケジュール

<1日目>

10時:チェンマイ市内のターペー門あたりで待ち合わせ。(ワットさんが車でお迎えに来てくれます)

12時:農園到着後、昼食。

13時:収穫体験

14時:精製処理見学

16時:カレン族の村見学

18時:BBQ・夜ご飯

20時:就寝

<2日目>

8時:朝食

9時:焙煎見学

10時:チェンマイ市内へ出発

12時:チェンマイ市内にて解散

※12月の収穫シーズンだったためこのようなスケジュールになってます。時期によって内容は異なります。

 

服装や準備しておくと良いもの

  • 帽子
  • サングラス
  • 長袖のシャツ
  • 日焼け止めクリーム
  • 虫除けスプレー
  • 汗拭きシート
  • 防水のジャケット(雨天の場合のみ)

服装に関しては動きやすい格好はもちろんですが、肌の露出ができるだけない方がいいです。山奥へ行く際に生い茂る草木が肌に触れるとチクチクしたり、虫に刺されたりするからです。

また、滞在先ではシャワーが使えますが暖かいお湯ではなく割と冷たいので夜にシャワーに入るとかなり寒いです。なので、汗拭きシートなどで拭いてシャワーは最低限にするのもありかなぁと感じました。(私はシャワーに入ったけどかなり寒かったです)

1泊2日と短い期間でしたが、帰る頃にはもう「また来たい!」という気持ちになっていたのできっと私はまた行きます!その時はまたブログやSNSで農園について共有していきますね。

今回はタイのコーヒー農園訪問について紹介しました。もっと農園の話やチェンマイのカフェ情報知りたい!という方は今月も13日、18日、25日に神楽坂ポップアップカフェやってますので、実際に来て頂くか私のInstagramで情報チェックしてみて下さいね!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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