こんにちは!
旅するバリスタのTomokoです。
コーヒーを淹れていて、
「同じようにやっているはずなのに、味が毎回違う…」と感じたことはありませんか?
私自身も、抽出に慣れてきた頃にこの“味のブレ”にかなり悩みました。
豆や淹れ方は変えていないのに、なぜか安定しないんですよね。
その原因のひとつが「抽出比率(ブリューレシオ)」です。
なんとなくで淹れているとこの比率が少しずつズレてしまい、その結果、味のバラつきにつながります。逆に言えば、ここを整えるだけでコーヒーはかなり安定してきます。
今回は、抽出比率1:15・1:16・1:17の3パターンで実際に検証し、それぞれの味の違いや使い分けをまとめました。
本来であれば3つを同時に飲み比べるのが理想ですが、家庭で一人で検証する場合、全て飲みきれなかったり、温度の変化もあってなかなか難しいですよね。
そのため今回は、あえて日を分けて検証し、その分しっかりと記録を取りながら比較しています。
「どの比率を使えばいいのか」
「なぜ味が安定しないのか」
そんな疑問がクリアになるように、できるだけシンプルにお伝えしていきます。
コーヒーの味が安定しないのはなぜ?抽出比率の話
コーヒーを淹れていて、「同じようにやっているのに味が違う」と感じるとき。
実はその原因は、ちょっとした“ズレ”にあることが多いです。
中でも大きいのが、抽出比率。ブリューレシオとも言います。
抽出比率とは、コーヒーの粉とお湯の量のバランスのことです。
たとえば「1:15」であれば、コーヒー豆1gに対してお湯15gという意味になります。
ただ、実際に1gで淹れることはほとんどないので、家庭でよくある量に置き換えると10gの粉に対して150gのお湯と考えるとイメージがしやすいと思います。
この比率が毎回きっちり揃っていれば味は安定しやすくなりますが、なんとなくで淹れていると少しずつズレてしまいます。
たとえば、
・粉の量が目分量=毎回微妙に違う
・お湯の量を正確に測っていない
・抽出時間を測ってない
こうしたズレがあると気づかないうちに濃さが変わって、味のブレにつながっていきます。
逆に言えば、この「抽出比率」を整えるだけでも、コーヒーの味は驚くほど安定してきます。
では実際に、1:15・1:16・1:17という代表的な比率で、どう変わるのか見ていきましょう。
抽出比率1:15・1:16・1:17ってどんな違いがあるの?
そもそも抽出比率とは
さきほど少し触れた「抽出比率」ですが、抽出比率とは、
「コーヒーの粉に対してどれくらいのお湯を使うか」というバランスのことです。
粉10gに対してお湯150gなら「1:15」、160gなら「1:16」というように表します。
この比率をそろえることで、毎回同じ味に近づけることができ、コーヒーの安定感がぐっと上がります。
比率が変わると何が変わるのか
抽出比率が変わると、コーヒーの「濃さ」や「味のバランス」が変わります。
シンプルに言うと、
・1:15 → 濃くてしっかりした味
・1:16 → バランスの取れた味
・1:17 → すっきり軽めの味
というイメージです。
お湯の量が少ないほど、コーヒーの成分が濃く抽出されるため、コクや苦味を感じやすくなります。逆にお湯の量が多くなると、全体的に軽くなり、すっきりとした印象になります。
ただし、これはあくまで大まかな傾向で、豆の種類や焙煎度、淹れ方によっても味は変わります。「どれが正解」というよりは、好みやその日の気分に合わせて使い分けるのがおすすめです。
初心者がつまずきやすいポイント
抽出比率を意識し始めると、「比率さえ合っていれば美味しくなる」と思いがちですが、実はそれだけでは味は安定しません。
たとえば、
・比率は同じなのに、毎回味が違う
・挽き目や抽出時間を意識していない
・数字にこだわりすぎて、何が正解かわからなくなる
といった壁にぶつかることも多いです。
抽出比率はあくまで“味を整えるためのひとつの基準”なので、他の要素とのバランスも大切になってきます。
まずはすべてを完璧にやろうとする必要はありません。
「どこがズレているのか」を意識するだけでも、味の安定感は大きく変わってきます。
では次に、1:15・1:16・1:17で淹れてみて、どのような違いが出るのかを実際に検証していきます。
実際に1:15・1:16・1:17で検証してみた結果
1:15と1:17を飲み比べてみた
今回の検証では、特定のバリスタのレシピではなく、私自身が初心者の頃に教わり、現在の講座でもお伝えしている淹れ方で行っています。
特別な技術がなくても再現しやすい方法なので、ご自宅でもそのまま試していただきやすい内容になっています。
そのうえで、まずは1:15と1:17の2つの比率でコーヒーを淹れて飲み比べてみました。
同じ豆・同じ淹れ方で、抽出比率だけを変えています。
実際に飲んでみると、1:15はしっかりとしたコクがあり、冷めてくると甘さもやや強めに感じました。一方で1:17は全体的に軽く、すっきりとした飲みやすい印象です。淹れたての時は香りが強く感じましたが、冷めると酸味が少し目立ち、後味に少し渋みも感じ始めました。個人的には「少し薄いかな?」とも感じましたが、これは豆や好みによるので、“どちらが正解”というよりも“どう感じるか”が大切だと思います。
同じ豆でもここまで印象が変わるのか、というのが正直な感想です。
しっかりした味が好きな方は1:15、軽やかに飲みたいときは1:17といったように、シーンによって使い分けるのが良さそうだと感じました。
同時に3つ比較しなかった理由
今回の検証では、1:15・1:16・1:17の3つを同時に飲み比べることはしていません。
というのも、1人で淹れる場合、すべてを同時に用意すると温度がズレてしまい、正確な比較が難しくなると感じたためです。
それに、一度に3杯を飲み比べるのも量が多いので飲みきれないと思ったから。全て飲まず残すということもできますがそれは勿体無いので、コーヒーを美味しくいただきながら検証するために、条件をできるだけ揃えながら、まずは先に2つずつ比較する形で検証を行いました。
1:16は別日に検証してみた
1:16については、1:15と1:17の比較とは別の日に検証を行いました。
条件を揃えることを意識しながら淹れてみたところ、1:16はコーヒーの濃度で言うと他の比率のちょうど中間といった具合でしたが、味わいはフルーティーさが増したように感じました。
濃すぎず、かといって軽すぎないため、毎日飲むコーヒーとしては一番取り入れやすい印象です。
1:15と1:17の特徴を知ったうえで試してみると、「ちょうどいい」と感じる方も多いのではないかと思います。
1:15・1:16・1:17の違いをまとめるとこうなる
濃さの違い
抽出比率によって、まず大きく変わるのがコーヒーの「濃さ」です。
今回の検証では、
・1:15 → しっかり濃く、コクがありコーヒーの甘さも感じやすい
・1:16 → ほどよい濃さでバランスがいい。豆によってはフルーティーさも増す
・1:17 → 軽くてすっきりした飲み口
という違いを感じました。
コーヒーの味の印象は、この「濃さ」でかなり変わるので、まずはここを基準に考えると選びやすくなります。
バランスの違い
濃さだけでなく、「味のバランス」にも違いが出ます。
1:15はコクや甘味が前に出やすく、飲みごたえのある印象です。
1:17は全体的に軽く、酸味や軽やかさを感じやすくなります。
その中間にあたる1:16は、どの要素も強すぎず、全体のバランスが整っているように感じました。
「どこを強く感じたいか」で選ぶと、自分の好みに合いやすくなります。
向いている飲み方
それぞれの比率は、気分やシチュエーションによっても使い分けることができます。
たとえば、
・1:15 → しっかり味わいたいとき、ミルクと合わせるとき
・1:16 → 毎日のコーヒー、迷ったときの「最初の基準」
・1:17 → リフレッシュしたいとき、軽く飲みたいとき
といった使い分けがおすすめです。
その日の気分や飲むシーンに合わせて調整することで、コーヒーの楽しみ方がぐっと広がります。
1:15・1:16・1:17はどう使い分ける?迷ったときの選び方
まずはどれから試すべき?
最近は、1:16を基準として紹介されることも多い印象ですが、私自身は最初は1:15から試すのもおすすめだと感じています。
というのも、普段よく飲まれている中深煎り〜中煎りのコーヒーであれば、1:15の方がしっかりとしたコクや味わいを感じやすく、「コーヒーらしさ」が出やすいからです。
私自身も最初に教わったのは1:15で、実際に多くのお店でもこの比率が使われている印象があります。
一方で、浅煎りのコーヒーになると、1:16や1:17の方が、軽やかさや香りの広がりを感じやすく、バランスよく仕上がることもあります。
そのため、「普段どんなコーヒーをよく飲んでいるか」をひとつの目安にしてみてください。
しっかりしたコクや苦味が好きな方は1:15から、すっきりした味わいや香りを楽しみたい方は1:16〜1:17から試してみると、自分に合うバランスが見つかりやすくなります。
迷ったときの選び方
どの比率にするか迷ったときは、その日の気分や飲みたいイメージで選んでしまって大丈夫です。
しっかりした味を飲みたいときは1:15、軽くすっきり飲みたいときは1:17というように、感覚的に選ぶだけでも十分に違いを楽しめます。
難しく考えすぎず、「今日はどんな一杯が飲みたいか」で選ぶのがおすすめです。
自分の好みを見つけるコツ
自分に合う比率を見つけるには、少しずつ変えながら試していくのが一番確実です。
今回のように、1:15と1:17を飲み比べてみたり、別の日に1:16を試してみるだけでも、それぞれの違いがはっきりしてきます。
記憶というのは曖昧で、メモとか残しておかないと何となくでしか印象を覚えていません。そうすると、せっかく比較しても曖昧なままなのでメモを取りながら
「どの比率が飲みやすかったか」「どんな味に感じたか」
を振り返ることで、自分の好みが少しずつ見えてきます。
完璧に決めようとせず、楽しみながら試していくのがポイントです。
味が安定しない人に多い原因と、今日からできる整え方
ここまで比率の違いや味の変化を見てきて、「実際にやってみたけど、なんだかうまくいかない」と感じた方もいるかもしれません。
最初は同じように淹れているつもりでも、なぜか味が安定しない。そんな状態になりやすいポイントはいくつかあります。
よくあるのが、次のようなケースです。
・粉の量が毎回なんとなくで変わっている
・お湯の量をきちんと測っていない
・抽出時間を意識していない
こういった小さなズレが積み重なることで、気づかないうちに味がブレてしまいます。
ここで大事になってくるのが、「ちゃんと測ること」です。

粉の量・お湯の量・時間。この3つをスケールでしっかり測るだけでも、コーヒーの味は驚くほど安定してきます。
特に抽出比率は、「なんとなく」ではなく数字で管理することで、毎回同じ条件を再現できるようになります。
とはいえ、すべてを一度に完璧にやろうとする必要はありません。
まずは1:15や1:16など、自分の基準となる比率をひとつ決めて、粉の量とお湯の量を測ることから始めてみてください。
それだけでも、毎回の味のバラつきはぐっと減ってきます。
さらに余裕があれば、抽出時間も軽く意識してみると、より再現性が高まります。
こうして少しずつ「基準」を整えていくことで、自分の中で味の軸ができていきます。
私は実際にエペイオスのコーヒースケールを使っていますが、タイマー機能もついていて、ブリューレシオ・粉の量・お湯の量・時間をまとめて管理できるのでとても使いやすいです。
とはいえ、0.1g単位で測れるスケールであれば他のものでも十分なので、まずは無理のないものから取り入れてみてください。
自分に合う比率が見つかると、コーヒーはぐっと安定する
今回ご紹介したように、抽出比率を少し変えるだけでも、コーヒーの味わいは大きく変わります。
逆に言えば、自分にとって「ちょうどいい」と感じる比率が見つかると、コーヒーは一気に安定しやすくなります。
ちなみに私はこれまでずっと1:15でやってきました。総合的に見て、どんな豆でもどの器具でも大きなブレが少ないと思っていたからです。ただ、今回検証してみて改めて「違い」を感じ、やっぱり豆によって・気分によって比率も変えるともっと楽しくなるなと感じました。
淹れ方に慣れるまではしばらくは1:15や1:16のどちらかに統一して、その比率の味(濃度)が何となくでも分かるようになったら徐々に、微調整していくのがおすすめです。
この“自分で調整できる感覚”が身についてくると、コーヒーを淹れる時間そのものが、ぐっと楽しくなってきます。
もし「自分でやってみたけど違いがよく分からない」「自分に合うバランスをちゃんと知りたい」と感じた方は、実際に飲み比べながら体験してみるのが一番わかりやすいです。
私のコーヒー講座では、今回のような比率の違いも含めて、「なぜこの味になるのか」「どう調整すればいいのか」を、実際に飲みながら体感できる形でお伝えしています。
一度体験すると、自分で味を調整できる感覚がつかめるので、その後のコーヒーがぐっと安定しやすくなります。
実際の講座の雰囲気は、こちらの投稿からもご覧いただけます。
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