こんにちは!
旅するバリスタTomokoです。
昨年以降、コロナの影響もありおうちで過ごす時間が増えたためコーヒーの需要が高くなっています。私の職場でもオンラインでのコーヒー豆の売り上げが以前に比べてかなり増えています。
でも、実際コーヒー豆を買ったはいいけど、自分で淹れてみたらうまく出来ない!と悩んでいる方も多いです。そこで今回はおうち時間を有意義に過ごせるように、初心者のためのコーヒーの始め方についてご紹介します。
おうちコーヒーの始め方と手順
コーヒー教室をやっていて感じたのは、初心者の方がおうちでコーヒーを淹れようと思ったときに、どの器具を使えばいいか分からない・どのコーヒー豆を選べばいいか分からないと皆さん同じようなところで悩んだりつまずいてるんだなぁということに気づきました。この記事ではこれからおうちでハンドドリップコーヒーを始める方を前提にお話ししていきます。
step1▶︎ハンドドリップで最初にそろえておきたい道具
まず、ハンドドリップでコーヒーを淹れる際に用意する道具は以下のものです。
ドリッパー
HARIO(ハリオ) V60 透過ドリッパー 01 クリア 1~2杯用
コーヒー専用ポット
HARIO(ハリオ) V60 ドリップケトル・ヴォーノ ヘアラインシルバー 実用容量800ml
ペーパーフィルター
ハリオ V60用ペーパーフィルター 02W 1-4杯用 100枚入
デジタルスケール&タイマー
サーバー(一杯分ならマグカップで代用OK)
<できれば持っていたいもの>
ハンドミルか電動ミル
コーヒーは淹れる直前に豆を挽いて粉にする方が圧倒的に風味が良くなります。
また、お店で豆を買うときに粉の状態で買うと、劣化するのが豆の状態よりも早いので美味しく飲める期間が短くなってしまいます。
だから淹れる直前に豆を挽くためのコーヒーミルを持っていた方が良いです。
最近だと100円ショップのダイソーでハンドミルが500円で買うことができます!私も実際に買って試しましたが、何の問題もありません。ちょっと腕が疲れるくらいでしょうか(^^;)
メーカーのものだと2000円以上はするので値段を気にして買えないのであればダイソーのコーヒーミルをおすすめします。ただ大人気の商品で、店舗によって在庫切れしているようなので見かけたら即買いが良いと思います。
ダイソーミルとオーシャンリッチ電動ミルのレビューについて音声で話してます↓
初心者の方はここまで紹介してきた道具がそろってないことが多いのですが、ここまでそろえて準備完了です。
色々なコーヒー器具について書いてる記事↓
step2▶︎ドリッパーの選び方
さっそく器具を買おうとしたけど色々あってどれが良いか分からない!なんてこともあります。
ドリッパーと一言に言っても形状や穴の数、フィルターによってかなり味に違いが出ます。
ハンドドリップを始めるためにドリッパーを買う方は、これからご紹介する3つのポイントを参考にしてみてください。
音声で聞き流したい方は↓
ハンドドリップで使うドリッパーというものは
①ドリッパーの形状(円錐か台形)
②抽出穴の数と大きさ
③フィルター
この3つの要因によって味が大きく変わります。
①のドリッパーの形状と言うのは、円錐型のものと台形型のものがあります。円錐型の方がお湯を注いだ際に流れるスピードが速いのですっきりした味わいになりやすく、台形型はドリッパーの中にお湯が溜まりゆっくり抽出されるのでどっしりした味わいになります。
次に、②の抽出穴の数と大きさですが、円錐型のドリッパーは大きめのひとつ穴で、台形型は小さな穴がひとつのものや3つあるものがあります。
①で説明したように円錐型のドリッパーが抽出スピードが速くスッキリした味わいになりやすいのは大きめのひとつ穴だからなんです。そして台形型は小さい穴だからドリッパーの中にお湯が溜まりゆっくり抽出されてどっしりした味わいになります。
そのため、円錐型の方が少し難易度が高くなります。淹れる人がお湯の注ぎ方をコントロールする事でコーヒーの味を変化させることができるのでそこが良いところではあるんですが、慣れない人だと味がブレやすいです。
台形型の場合は、ドリッパーの中で一定時間お湯が貯まるので注ぎ方が安定しなくても円錐型ほど味に影響がありません。だから台形型の方が初心者向きかと思います。
最後に③のフィルターですが、これはペーパーフィルター、金属フィルター、布フィルターなどがありますがこれによっても味わいが大きく変わります。一般的によく使われているのはペーパーフィルターで、ペーパーフィルターの良さは、雑味なくスッキリした味わいになることや後処理のしやすさなどが挙げられます。金属フィルターの場合はメッシュ状になった金属で濾していくので、ペーパーフィルターと違いコーヒーオイルもしっかりと抽出され、コーヒーの風味やコクなど濃厚な味わいを感じることができます。ペーパーを使わないのでエコですが、後処理はペーパーに比べると少し手間がかかります。
そして家庭で使っている人は少ないと思いますが、それでも根強いファンがいるのが布フィルターのネル。
こちらも金属フィルターのようにコーヒーオイルが抽出されます。それにより豊かな風味を感じ、口当たりがなめらかで、とろりとした飲み口は、ほかの淹れ方では味わえない、布による抽出ならではの味わいが特徴です。同じ布フィルターを使い続けることで味わい深くなり愛着もわきますがやはり手入れに少し手間がかかるのがデメリットになります。
まとめると
①ドリッパーの形状(円錐か台形)
②抽出穴の数と大きさ(1つ穴、3つ穴)
③フィルター(ペーパー、金属、布)
を気にして選ぶと、より自分好みに近づけてコーヒーを淹れることができます♪
step3▶︎ コーヒー豆の選び方
ブラジル産のコーヒー、エチオピア産のモカなど産地による味の違いについては何となく知っている人もいます。でも産地だけでなく、他にも様々な条件によって味わいが異なるのでこれから説明していきます。
音声で聞き流したい方は↓
コーヒーには苦味、酸味、甘味、スパイシー感や華やかな香りのするものなど個性があり、好みも人それぞれ。コーヒー豆の特徴は産地以外だと、以下の3つによって味が変わります。
①豆の焙煎度合い
②生産処理方法
③シングルオリジンかブレンド
①の焙煎度合いについてですがコーヒーの生豆を炒る加熱作業のことを焙煎と言います。焙煎によって、豆に含まれる成分が化学変化を起こし、香りや、苦味、酸味、甘味といったコーヒー独特の風味を出すことができるんです。
そして焙煎時間や熱のかけ方の違いによって、浅煎り・中煎り・深煎りといった焙煎の度合いが生じ、コーヒーの味わいが大きく変わります。
焙煎度合いが浅煎りならコーヒーの味は酸味が強く、深煎りならその味は苦くなります。豆の見た目も浅煎りなら明るい茶色、深煎りなら黒に近い茶色なので見た目でもある程度判断できるかと思います。
②の生産処理方法ですが、コーヒー豆はコーヒーの木になった実なのです。その実の種がコーヒー豆になります。
その種を実から取り出す工程のことを「生産処理」と言い、その取り出し方には大きく分けると水洗処理方式(ウォッシュド)、非水洗処理方式(ナチュラル)、中間方式(パルプドナチュラル、ハニープロセス)の3種類に分けられます。
生産処理方法による味の違いは
・ナチュラル:甘く華やかな香りとコクのある味わい
・ウォッシュド:明るい酸味とクリーンな味わいで軽い飲み口
・パルプドナチュラル:透明感と甘味がありナチュラルとウォッシュドの長所を合わせたバランス の良い味わい
と言った感じになります。
最後に③のシングルオリジンかブレンドについてですが、まずシングルオリジンコーヒーとは、単一農園・単一品種で分けられたコーヒーのことを言います。
よくブラジル産とかエチオピア産と生産国での分類で認識すると思いますが、更に細かく農園や生産者、品種や生産処理方法などの単位で一銘柄としたコーヒーのことをシングルオリジンコーヒーと言うんですね。
その土地によって風土・気温・栽培方法は違うので、コーヒー豆にもその違いが表れてきます。ここまで細かく銘柄化することによって、それぞれのコーヒー豆の特性や風味が感じ取りやすくなります。
そしてブレンドコーヒーは聞き馴染みがある方も多いと思いますが、これは複数の産地の豆を混ぜてるコーヒーのことです。コーヒー屋さんに行くとたいていはそのお店のオリジナルブレンドを見かけますよね。ブレンドコーヒーの良さは複数の豆を混ぜることで1種類のコーヒー豆の時よりバランスが良くなるところです。
この3つを意識して選べるようになると自分の好みも分かってきます。3つ全てを気にするのが面倒だったり、難しければまずは焙煎度合いだけでも意識してみるとだいぶ変わると思いますよ。
上記のことを意識しながら豆を選べるのが【TAILORED CAFE online store】です!
素晴らしい個性を持ったスペシャルティコーヒーが12種類も揃っていてあなたにぴったりのコーヒーを見つけることができますよ!
焙煎度合・生産処理方法もしっかり記載されているので自分好みの味を見つけやすいです。お気に入りが見つかったら定期便で購入するのも良いかもしれませんね。
自分好みの味のコーヒーにする方法
自分がどんな味が好きなのかはっきり分かっている人は良いのですが、初心者の方はそこまで分からなかったりします。これに関しては
「いろいろな種類のコーヒーをたくさん飲んでみてください!」
としか言いようがないです(笑)
でも、ドリッパーによる味の違いやコーヒー豆を買うときの基準が分かると自分の好みのコーヒーを見つけやすいし、作りやすいです。
step2 と step3 を参考にまとめると、
フルーティーな味わいや、さっぱり系のコーヒーが好きな人
円錐型ドリッパー(ハリオがおすすめ)
+
- 浅煎りの豆
- ウォッシュド
- シングルオリジン
コーヒーらしい苦味やコクのあるどっしり系のコーヒーが好きな人
台形型ドリッパー(カリタ・メリタ)
+
- 深煎りの豆
- ナチュラル
- ブレンドコーヒー
苦すぎず酸味も強すぎないバランスの良いコーヒーが好きな人
どちらのドリッパーでもOK!
- 中〜中深煎りの豆
- ウォッシュド・ナチュラル・パルプドナチュラル
- ブレンドコーヒー
こんな感じでドリッパーやコーヒー豆を選ぶと良いですよ!
ただし、生産処理方法はスペシャルティコーヒーのような品質の良い豆なら明記してありますが、スーパーで売ってる豆の場合は分からないと思うのでその時は、豆の産地や焙煎度合で選びましょう。
それでも迷っちゃう人は、まずこちらの無料のコーヒー診断をしてみてコーヒー豆を選んでみてはいかがですか?私も診断してみて選んで大正解でした!
まとめ
お店で飲むコーヒーも良いですが、おうちでハンドドリップコーヒーを淹れられるようになると美味しいコーヒーが毎日飲めるし、おうち時間が有意義に過ごせます。私たちの生活に身近なコーヒーだからこそ丁寧に淹れて味わっていただきたいと思い、私は音声で発信したりコーヒー教室をやっています。
今回は初心者のためのコーヒーの始め方についてお話ししました。この記事が参考になったら嬉しいです。
もっと詳しく知りたい方はオンラインコーヒー教室をやってるのでご参加くださいね!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
コメント
こんばんは。
先ほどは書き込みありがとうございました。
コーヒーは大好きですので毎朝、コーヒーで始まります(^^♪
ハリオの手回し豆挽きを持ってますが、休暇中ぐらいしか出番がありません(笑)
電動も持ってるのですが、粉がたまるプラスチック容器に粉がくっついて、それがイマイチ、、。
何で粉がくっつかないような表面加工がされないのか?って思ったのですが、きっと高い商品ならそういうことは無いのでしょう。
日本はたくさんの豆の種類がありますから、最高です!
ドイツはよっぽどの専門店に行かない限り、ブルマン、マンデリン、など買えません。
いろいろ読ませていただきました。とても参考になりました!!
アルペン大好きさん、コメントありがとうございます!
毎朝コーヒー飲まれるんですね!!確かに手挽きミルは時間や体力に余裕がないとなかなか出番がないですね(笑)電動もピンキリありますからね〜粉が毎回くっついてしまうのは気になりますね・・・私もスペインに短期間滞在していましたが、やはり日本の方が美味しいコーヒーが多いなぁと思っていました。ドイツだとベルリンに行ってみたいコーヒー専門店があります!